「就活が中々終わらない!音楽経験しかない私、本当に就職できる?」~音大生内定者たちのリアル就活体験談~
こんにちは!音大生就活支援サービス「ミュジキャリ」編集部のなつぼっくりです。
今回は、就活を終えた音大生お二人と、お二人の就活サポートをしていたミュジキャリの白井で座談会を行いました。
お二人は、ミュジキャリの個別面談に参加し、そこから内定獲得のサポートを受けて、入社先を決められました!
「就職を決めた音大生って、どういう理由でそうしたの?」「就活を始めるとして、何からすればよいの…?」など、進路や就活に関して悩みや不安がある方に読んで頂きたい記事です(^^)
自己紹介
白井:お忙しい中お越し下さり、ありがとうございます!簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか?
Tさん:大学院でヴァイオリンを専攻しているTです。修了後は、商社に就職します。
Kさん:大学院でピアノを専攻しているKです。修了後は、医療系IT企業に就職します。
白井:本日は宜しくお願い致します!
就職という進路について
白井:就活について考え出したしたのはいつ頃ですか?
Tさん:私が意識し始めたのは、修士2年の夏頃でした。学校のオーディションや演奏会がひと段落したタイミングで、結果を踏まえて今後のことについて考え始めました。
Kさん:私は修士1年の春でした。ちょうどコロナウィルスが蔓延して何もできなくなった時期で、予定されていた新人演奏会などが全部なくなってしまい…「音楽で生活するのは厳しいかも」と感じるようになりました。
白井:お二人とも、大学院に入って間もない時期ですね!それまでは、どんな進路を考えられていましたか?
Tさん:私の場合、音楽を続けたい気持ちが強く、アルバイトしながら演奏活動をしていく道を考えていました。
Kさん:バレエの伴奏の仕事、音楽教室講師、音楽の教員の3パターンで考えていました。演奏を続けたい、という気持ちが強かったです。
白井:「音楽を極めたい!」という思いがあったからこそ、音大から大学院へと進学されたと思います。お二人は就職することに対して、悩みはありませんでしたか?
Tさん:「就活を始める=音楽を諦める」と思われるのでは、と思いました。今でも「これでよかったのかな?」と迷うことはあります。
Kさん:私もTさんと同じような感じです。中学生の頃から、ずっとピアノばかりだったので、生活の変化に対する不安がありました。先生にも「一度離れたら戻るのは大変だよ」と言われましたし…
最初から「就職しよう!」と100%決めずに、とりあえず就活を始めてみた、という感じです。
白井:ずっと音楽をやってきて、いきなり関係ない世界に進むのは本当に不安ですよね。私も大学卒業後に留学を経て就職を決めた時は、家族や先生に反対されました。最初は周りが反対していても、自分の気持を伝えていけばきっとわかってもらえますよ!(白井の既卒就活に関する体験談はこちら)
業界・入社先の決め方
白井:実際に就活を始めてからは、どのように業界を決めていきましたか?
Tさん:業界は絞りませんでした。業界というよりは、仕事の内容が自分に合うかという点や、先生や音楽仲間が東京にいるため、転勤がないか、という点を重視していました。
白井:仕事の内容は、どんなものが向いていると考えましたか?
Tさん:学校でオーケストラのコンミスを務めた経験があり、リーダーとして色々な楽器の人の意見を聞いて橋渡しする役が、自分に合っているなと思いました。人と人との仲介役、調整役のできる企業を探して受けていました。
白井:大学での経験から、ご自分に合う企業を探されたんですね!Kさんはいかがですか?
Kさん:私は実家から通える範囲であること、専門的なスキルを身につけられること、の2つを重視していました。
白井:専門的なスキルにこだわったのは何故でしょうか?
Kさん:これまでピアノ一筋だったことから、満遍なく色々なことをやるより、一つの分野を突き詰めたいと考えていました。製薬会社、医療機器、IT企業を中心に見ていました。
白井:お二人とも、これまで頑張ってきた音楽の経験から自分に合う企業を見つけられたんですね!最終的に内定先に入社を決められた理由は何ですか?
Tさん:先程お話したような軸に合う企業で、単に調整するだけではなく、人と人とのコミュニケーションを大事にする仕事ができると思ったからです。また、選考を受けていて社風が自分に合うと思いました!
Kさん:専門性をもって仕事できるためです。また、面接の中で、音楽に関するマニアックな話を振ってくださることもあり、自分の音楽経験を認めてくれていたと感じました!
音大生の就活について思うこと
白井:就活中、大変だったこともあるかと思います。いかがでしたか?
Tさん:就活を、学校のレッスンや、合奏の授業の合間にやっていたため、スケジュール管理が大変でした。時間をいかに効率的に使うかを意識しました!忙しくても帰ったら必ず1枚ES作ったり、面接準備をしたり、気合で乗り切りました。
白井:忙しい中、本当に大変でしたね!どうしてそこまで頑張れたと思いますか?
Tさん:音楽を続けるためには、経済的にも、自分で安定した土台を作りたいという思いがありました。今ここで就活を頑張れば未来は明るいかなと思いました。楽しく音楽を続けるためにも、ここで投げ出さないで頑張ろうと思いました。
白井:素晴らしい考えですね…!Kさんは、いかがでしょうか?
Kさん:私の場合、スケジュールについてはそれほど大変ではなかったです。地方に住んでいるため、オンラインでの選考を受けるよう徹底しました。ただ、大学院では論文も書いていたので、先生に無理を言って、指導をオンラインにしてもらうことはありました。
大変だったのは、6月の時点で、3月にエントリーした企業に全部落ちてしまったことです。
白井:全落ち、辛いですよね…
Kさん:しかも、それを周りに話せる人がいなくて孤独で…ピアノのコンクールに落ちたとか、そういう苦しさとは別で、初めての経験だったので本当に戸惑いました。
白井:お二人とも、大変な中工夫されていたんですね。逆に、就活していて「音大生でよかった」と思えたことはありましたか?
Tさん:音大生にとって、本番やコンクールに向けてコツコツ努力を重ねていくことが当たり前ですが、それを評価してもらえたことです。音大生ならではの話でも、面接官の方に興味をもって聞いてもらえたので、音大生で良かったです。
Kさん:派手なエピソードを持つ人と集団面接で一緒になっても、「どんなに辛い時でも、最後までやり切れます」というガッツを自信を持って伝えられたので、音楽をやっていてよかったです。
自己PRでは、高校時代の実技試験で成績向上のために努力したエピソードをお話したのですが、「多角的な取り組みは、他の分野でも生かせる」と伝えると、「そこまで勉強してるんだね」と評価して頂けました。
企業の一製品に対し多角的に調べて、それに対して「こう思った」と考えを伝えるなど、実際に自分の強みを行動で表すようにしました。
白井:素晴らしいですね!Kさんは、音大生にとって、身近とは言えないIT業界を多く受けられていましたが、選考を受ける上で気をつけていた点は他にありますか?
Kさん:私は音高出身で数学は学んでなかったのですが、家族の参考書を借りて勉強し、「関心があります!」「勉強します!」とアピールするようにしました。
白井:入社後の活躍をイメージできるようなアピールは大切ですね!
ミュジキャリを利用してみて
白井:お二人はミュジキャリの面談を受けられて、内定を獲得されました。ミュジキャリを利用してみて、いかがでしたか?
Tさん:感謝しかないです。就活を始めたのも遅く、右も左もわからない状態でした。面談では、自分の気持ちに寄り添って、話を聞いてもらえました。先生や同期の子には、就活に行き詰っても言い出せなかったので、ミュジキャリの皆さんに救われていました。
一人だったらどう就活したらいいかわからなかったし、ミュジキャリがなかったら、途中でやめていたかもしれません…いつまでにこれをやろうとか、面接練習にも付き合ってくれて頑張れました!
Kさん:私も、とても助けられました。何をどれくらい頑張れば良いのか、ペース配分がわかりやすかったです。高校から音楽科だった上に、家族に一般就職した人がいなかったのですが、ミュジキャリの講座を受けて、流れや進め方がわかるようになりました。
また、面接練習をしたり、先輩音大生のESを見せてもらえたり、22卒音大生同士のを見せ合う時はモチベーションが上がりました!「音大から就職する人は他にもいるのだから、自分も頑張ろう」と思えました。
白井:ミュジキャリではマンツーマンで就活サポートをしていきますが、お二人ともお忙しい中、本当に頑張りましたね…!改めまして内定おめでとうございます!
後輩へのメッセージ
白井:最後に、進路や就職について悩んでいる後輩音大生にメッセージをお願いします!
Tさん:就活するまでは音楽一筋で、音大に進んで、さらに院までいって、音楽漬けの毎日でした。就活をして、色んな企業や世界があることを知り、視野を広げることができたと思います。
私自身、就職=音楽を諦めるイメージがあり、就活スタートが遅くなってしまいましたが、就活は後ろ向きなことではなくて、選択肢のひとつにあってもいいんだよ、と伝えたいです。
楽器とか音楽の勉強自体が直接活かせるわけではないですが、これまで頑張ってきた経験を自分の言葉で伝えれば、音楽に関係ない業界の方も理解してくれますし、色々な仕事にも生きてくると思います。後輩のみなさんには自信をもって、もし就活されるなら、是非頑張ってほしいです!
Kさん:音大生の就活は、大変だと思います。就活に踏み出すこと、自分の生活を変えるのは負担ですが、自分のなかで優先順位を決めて心を整えられれば、やり抜く決意がわくと思います。
私は就活を通して、自分のやってきたことを、一旦棚卸できたことがよかったと思います。自分が当たり前と思ってたことが、音楽関係者ではない方には「そんなにやる!?」と驚かれました。就活は「自分、がんばってきたんだな」と自分を認める機会になりましたし、音楽だけやっていたら気づけなかったと思います。
白井:本日は、貴重なお話をありがとうございました!改めまして、内定おめでとうございます!これからも応援しています♪
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ミュジキャリでは、2024年卒業予定の音大生の方、音大卒業生の方を対象に面談を行っています。対談でお話くださったTさん・Kさんも面談を受けられて、ミュジキャリのサポートを受けた末に内定を獲得されました。
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