「就活は自分を変える」悩みながらも就活をした音大生が語る就活体験記
卒業後どうしよう…?と将来について悩みを抱えている音大生は多いのではないでしょうか。
一般企業に就職したいけど周りに同じような人がいない、就職はしたいけど音楽は続けたい、留学しようと思っていたけれど情勢的に就活をしたい、、、など葛藤がたくさんあると思います。
そこで今回は、音楽大学ピアノ専攻で超難関ベンチャー企業から内定を獲得した21卒音大生に音大生就活のアレコレをインタビューをしました!!
音楽の道に進むか悩んでいる人や音大から就活をすることに自信がない人は勇気を貰える記事になっています✨
【プロフィール】
対談者 海山美玖 桐朋学園大学ピアノ専攻 内定先:難関人材系ベンチャー企業
筆者 くまくま 桐朋学園大学ピアノ専攻 内定先:鉄道会社総合職
Contents
就活の道に決めた理由は?
小学校から音大付属に通っていて、ずっと音楽漬けの生活でした。しかし、大学生になってアルバイトやNPO法人の活動を始めたことで、音楽以外の外の世界があることを知りました。外の世界を知ったことで視野が広がり、就活もいいなと思いました。
それでも、ギリギリまで音楽の道に行くか企業就職活動か迷っていました。ちゃんと決めたのは大3の11月でしたね。
海山美玖
ギリギリに決めて、就活は間に合ったんですか?
筆者
決めたのはギリギリでしたが、ちゃんと動いていたので苦労はしませんでした。色々な社会人の方にOB訪問をしてみたり、自己分析をしたり、将来についてはかなり考えて早めに動いていました。
海山美玖
なるほど。では、早くから就職活動に対して前向きになれたのはなぜですか?
筆者
就職をする=音楽を捨てる、ではないと思ったからです。ミュジキャリの先輩方や白鳥さんのお話をきいて、就職と音楽のパラレルキャリアを知りました。企業就職をして音楽も続けるってかっこいいなと思いましたね。
海山美玖
どんなふうに業界を決めていったんですか?
筆者
自分の過去の体験から、どういうことならやりがいを感じるか?という視点で業界を決めました。
大2ぐらいから将来どうしようかなーみたいにぼんやりとは考えていて、NPOから社会人を紹介してもらったり、自分でOB訪問をしたり、企業のHPや就活のYouTubeをみたり…etcまずは働くことに関しての知識を得ました。「働く」とはどんなことかを知った上で自己分析をすると、自分の過去の体験と繋がる仕事・業界がわかってきます◎
例えば私だと、最初はエンタメや広告がいいなーと思っていたのですが、説明会に参加した時に私の適正とは違うのかな、と感じました。自己分析をしていくうちに、将来について人にアドバイスをきちんとできなくて悔しい気持ちになった経験から誰かの背中を押すことができる人いなりたいと考えていることに気が付き、それが実現できそうなのは人材かな?!と思い人材業界を主に見るようになりました。
海山美玖
社会人に話を聞くって、結構ドキドキしませんか?笑
筆者
ドキドキします笑!一対一は緊張しますね。だから、最初はグループで話すイベントに参加して、その後ネットでOB訪問のやり方をきちんと調べてから一対一で訪問していました。聞くべき質問リスト、とかも先輩にきいたりTwitterで調べたりしていました。
海山美玖
まだ業界が定まってない時でもOB訪問をしていたのですね!
筆者
はい、していました!でも、ただなんとなく訪問するのではなく、業界研究はした上でお会いしていました。
海山美玖
ちなみに、どのように社会人と出会ってアポイントをとられていたのですか?
筆者
Macherというアプリを使用していました。口コミが良い方の中から選んでお会いしていました。
海山美玖
では、内定先に決めた理由はなんですか?
筆者
人材業界のなかでも内定先に決めた理由は、介護事業など成長産業に力を注いでいて、日本だけではなく今後は世界にも進出して課題解決に挑んでいる点に魅力を感じたからです。NPOの活動で老人ホームに行くことが多く、介護業界の人手不足が深刻だと感じていたことから、その点に魅力を感じました。特に人材にこだわっていたわけではなく、困っている人や社会問題にアプローチをしている会社がいいなと思っていて、それにぴったりと当てはまったのが内定先でした。
海山美玖
なるほど。事業だけだと他社と被ることもあると思うんですけど、他に決め手となったことってありますか?
筆者
やる気次第で若手でも挑戦出来る環境ですかね。「せっかく音楽以外のことをするなら成長したい」という思いがあったので、上から言われたことをこなすのではなく、実力があればやりたいことができる会社の環境も決め手の一つでした。
海山美玖
なるほど、どんな風に働きたいか、という視点も企業選びにおいて大切ですよね~
筆者
音大生ならではの、頑張るべきポイントは?
就活を本格的に始めてから、わかりやすく相手に伝える能力を一番磨かなければいけないと感じました。
今までは言葉よりも演奏を通じて表現してきた&音楽用語が工夫しないと伝わらないからです。
具体的な対策としては、2つあります、1つは、ミュジキャリでわかりやすく音楽経験を伝えれるように対策したこと。2つは。場数踏んで伝える練習したことです。2つ目に関してはグループディスカッション講座に参加したり、一般大学の人と交流したり、志望度の低い企業に選考会に参加したりしていました。
海山美玖
自己PR、がくちかの内容は?
ざっくりお話しますね♪
自己PR「目の前に現れた課題に決して目を背けず最高の結果を目指すこと」です。
老人ホームなどで生演奏を提供するNPOの運営で培われました。NPOの所属奏者はアマチュアからプロの方まで様々で、演奏スキルのばらつきが課題でした。「もっとお客様を楽しませる視点持ってほしいな」と思ったことから、奏者たちの音楽レベルをアップさせるようなワークショップを外部の方と協同で企画し、奏者に参加してもらおうとしました。そのワークショップは受講者にお金を払ってもらうものだったので、本来無料で活動するNPOの所属奏者からお金を頂くことは困難でしたが、ワークショップに参加するメリットを伝えるよう試行錯誤しました。結果、ワークショップは定員以上の方が参加し成功、観客を楽しませる演奏スキルを取得し、老人ホームのお客さまを満足させることが出来ました。
がくちか声楽とピアノのW専攻についてです。始めは、両方やると中途半端になるのでは?と言われたりしましたが、両立を成し遂げました。W専攻は、音楽高校時代ピアノで挫折し、高3で主役を務めたミュージカルで歌の楽しさと歌が得意だということに気が付き両方やると決意しました。ピアノだけの時はゆるゆるとさらっていても曲が完成していたけれど、時間が無い中でどちらも頑張るために練習の質の向上に務めました。結果、ピアノも良い成績を収めながら声楽の成績をアップさせ、どちらの専攻でも演奏の依頼がくるようになりました。
海山美玖
どんなふうに音楽経験をわかりやすく伝えた?
色々な人に添削してもらうことに尽きます。Matcherで出会った社会人に添削してもらい、「音楽経験なんですけど、伝わりますか?」と聞いていました。
海山美玖
ミュジキャリで就活をしていて良かったことは?
一番は、音大ならではの雰囲気や風習に理解がある人に出会え、一緒に就活を頑張れることです。
また、少人数のイベントを通じて「音楽をここまでやってこれた理由は人それぞれ違うのだな!」みたいな学びや発見があったことです。
海山美玖
音大→就活は負け組?
負け組じゃないです。将来の選択肢に勝ち負けなんてそもそもありませんが、就活は将来について深く考える貴重な機会です。それをしないでなんとなく大学院に進学したり講師になったりするより将来のためになると考えています。
海山美玖
就活で得たもの、変わったことは?
自分に自信がつきました。正直、就活を始めるまでは他人の目とか行動とかばかり気にしていて、ネガティブな発言もよくしてしまっていたんです。自分に自信がないが故にネガティブなことを言う、そんな自分が嫌いでした。
就活は、自然と自分に向き合う時間が増えるので、「私はまだまだだな」という自己反省も多くありました。ですが、それを改善の行動に積極的に移し「ネガティブ発言をしてる暇あれば自分が努力しよう!」という発想に変わったことで、自分の自信に繋がりました。
海山美玖
中長期的な夢は?
誰かの背中を押して、人の将来に貢献できる人になりたいです。直近では、ミュジキャリのインターンを頑張って、後輩支援に貢献したいです。ミュジキャリの先輩や白鳥さんが、悩みや不安を真剣に聞いてくれたり、自分の些細なエピソードを聞いて褒めてくれたりして就活する自信に繋がったので、私も出来るだけ後輩の力になれるように頑張ります!
海山美玖
後輩へメッセージ
将来について考えている時間は苦しいし、泣いたときもあったけど、それでも続けて良かったと思います。まずは、色んな人とお話してみたり、説明会に行ってみたり、足を運んで行動に移してみてください!頑張ってください!
海山美玖
海山さん、今回はありがとうございました!この記事を読んで、自分の将来について前向きな気持ちになる音大生がいたら嬉しいです…!
筆者
ミュジキャリでは、音大や音楽系学部に特化した就活支援サービスを無料で行っています。
海山さんや筆者もミュジキャリで音大生の戦い方を学び、納得内定を頂きました。
就活すると決めている方はもちろん就職するか迷っている方も、まずはメンバー登録をしてみてください♪