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就職=音楽をやめる、ではない!〜音大生の就活体験談 vol. 1〜

 
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こんにちは!音大生就活支援サービス「ミュジキャリ」編集部のなつぼっくりです。

今回は、就活を終えた国立音楽大学の4年生・田崎遥さんにインタビューを行いました!

「音大生でどうやって就職するの…?」「どうやって志望業界を見つけるの…?」など、就活に関して悩みや不安がある方も多いのでないでしょうか?

そんな皆さんに読んで頂きたい記事です(^^)

自己紹介

なつぼっくり:こんにちは!本日は、お忙しい中ありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか?

田崎さん:はい!国立音楽大学で声楽を専攻している田崎遥です。現在は、ミュジキャリの公式メンターとして、23卒音大生の相談に乗ったりイベントに登壇したりしています。卒業後は、人材業界のベンチャー企業に就職します。

なつぼっくり:ありがとうございます!本日は、就活体験についてお伺いしていきたいと思います。宜しくお願いします!

就活を始めた時期・理由

なつぼっくり:田崎さんが、就活を始めた時期はいつくらいでしょうか?就活をしようと決められた理由についても教えて頂きたいです。

田崎さん:3年生の4月頃です。理由として 一番大きいのは、経済的に自立したかったからというものです。また、音楽以外のことを経験することで後々音楽に還元できるのではないかと考えたからです。

なつぼっくり:経済的自立、わかります…!音楽に還元、というのはどういう感じのことを考えていますか?

田崎さん:具体的なビジョンはまだ描けていないのが正直なところですが、就活を通して特に感じた「音楽はビジネスにならない」(特にクラシック)という概念を少しでも変えられたらなと思っています。

私自身、音楽で生計を立てることに不安を覚え就職活動をしましたが、もっと音楽家たちに幅広い選択肢があったらなと思うことが何度もありました。私は人材業界に就職予定なので、様々な背景を持つ人と関わる中で学んだことを、ゆくゆくは音楽の世界に転用できたらと考えています

なつぼっくり:素晴らしいですね!私も音楽業界に貢献できる人材になれたら、と就活を考えるようになりました。お話を聞いていると、就職をする=音楽を離れる、ではないのだなと改めて思います。

業界・入社先の決め方

なつぼっくり:就活を始められてからどのように業界は絞っていったんですか?

田崎さん:最初は消去法で絞り、それ以降は興味のある企業は業界問わず受けるというスタンスをとっていました。とにかく沢山の企業の説明会に足を運んで、合わないと感じた企業以外は積極的に受けました。合わないと感じた企業はその理由を明白にすることで同じような企業を受けないようにしていましたこれは自己分析にも繋がりました!

なつぼっくり:合わないと思った時に「何が嫌なのかな?」と考えると、自分が本当に大切にしていることがわかってきますよね。入社先を決められた理由についても教えて頂けますか?

田崎さん:就活の軸にマッチしていたからです。軸は3つあって、①早いうちから成長できる環境があること、②誰かのマイナスを自らの手でプラスにできること、③多様な人がいる環境で働けること、です。

自己分析により、上記の3つが自身のモチベーションに繋がると考え、重視していました。また、最終的に内定を頂いた企業の中で、内定を頂けたことが嬉しかったという点も決め手になりましたね。

なつぼっくり:軸がはっきりとしていますね。企業と自分の相性を知る上でも自己分析は大切だと思うんですが、Tさんはどのように行っていましたか?

田崎さん:自己分析はかなり細かくやったと自負しています。自分が生まれた時から現在までを振り返り、なぜその行動をしたのか、なぜそのような気持ちになったか考え、それが現在の自分にどんな影響を及ぼしているかを明確にしました。

特に、辛かったことや苦しかったことは徹底的に分析しました。正直、自分の嫌な面や失敗経験と向き合うのは辛かったですが、1番自分自身を知れたかなと思います。また、周囲に自分の印象を聞くなど、普段から自己分析をしていました

なつぼっくり:就活関連のことをする時だけやろう!ではなく、日常生活の中で自分は何を考えているのか?なぜそう思うのか?と考えることはとても大切ですね。具体的に、どんなものを使って自己分析をされましたか?

田崎さん:最初のころは、就活関係の本を参考にしていました。その後は、OBOG訪問サービスやミュジキャリを活用して、壁打ちをしながら仕上げていきました。

なつぼっくり:自分で自己分析→他の人と話しながら気づきを得る、というのは重要ですね!(音大生向けの自己分析50問はこちらをチェック)

音大生の就活について思うこと

なつぼっくり:就活をしていると音大生ならではの大変なところもあったのではないかと思います。音大生ならではの就活で頑張るポイントとってありますか?

田崎さんはい。情報収集をすること、一般大学の人に負けない精神力を持つことです。

就活は情報戦と言われていますが、アンテナを張っておくことが重要です。特に、音大にいると、就活生が周りに少ないので就活の波に乗り遅れてしまうことが多々あるので注意した方が良いと思います。

また、一般大学の人が「すごい!」と思えることも多々ありますが、自分の経験に自信を持ち、どこを差別化してアピールするか考えておくと良いと思います。

なつぼっくり:ありがとうございます!Tさんは、どのような点をアピールポイントにしていましたか?

田崎さん企業によってアピールするところは少しずつ変えていましたが、必ず原体験に基づいているポイントを話していました。

例えば、転校や引っ越し経験が多かったことから、その場所や人に合った行動を心がけるようになり臨機応変な対応ができるようになった。→この長所は劇場のアルバイトで様々なお客様と接する時に活かされた。

というように、原体験から自分の特性がどう形成され、現在どのように役立っているかを整理して伝えました。また、企業分析をしたうえで、入社した際はどのように活かしたいかも合わせてお話ししていました

なつぼっくり:単に自分の長所をアピールするのではなく、具体的なエピソードを通して自然に伝わるのが理想的ですよね。就活中、音大生で良かったと思えた瞬間は何ですか?

田崎さん3つあって、1つ目はマナーをよく褒められたことです。日頃のレッスンなどの積み重ねにより、目上の方との接し方をわきまえていたことは自分思っていた以上に評価されました。

2つ目は覚えてもらえることです。選考を受けた会社にとって初の音大生だった、ということがよくあり、人事の方に覚えてもらました。

3つ目は一つのことを頑張ってきたことを評価してもらえることです。音楽経験を分かりやすく伝えることができれば、何かを全力で頑張った経験として評価してもらえました。

なつぼっくり:確かに…!全力で頑張ったことがあって、その経験がどう社会で生きるか伝えられたら、一般大生と同じように評価して頂けますよね。Tさんにとって、ミュジキャリで就活をしてよかったことはなんですか?

田崎さん右も左もわからない状態から、就活のスタートラインに立てたことです。

また、ミュジキャリのコミュニティメンバーになって就職を目標に頑張っている同級生と話せたことでモチベーションに繋がりました面接対策もして頂けたので、音楽経験を就活においてどう話せば面接官にわかりやすく伝わるかを知れたことも大きな収穫でした。

なつぼっくり:「就活は団体戦」と言いますね。就活を考えている音大生仲間と交流したり、音大生専門のアドバイザーに対策をしてもらえたりするのは、ミュジキャリならではだと思います。

後輩へのメッセージ

なつぼっくり:最後に進路について考えている後輩音大生にメッセージをお願いします。

田崎さん:就職活動は大変でしたが、振り返ってみると辛いことではなかったです。もちろん、落ち込んだり辛いと感じることもありましたが、今考えるとそのおかげで成長できたと感じています。

自分はこの先どんな人生を歩みたいのかを考えるのに、就活はとてもいい機会だと思います。れから音楽を続けるにしてもやめるにしても、就活という多くの社会人が通る道を経験することで、学べることもあると考えています。進路に迷っているひとは、自分の進路に向き合うためにとりあえず就活をしてみてもいいのかなと思います。納得のいく進路を選択できるよう応援しています!

なつぼくっくり:貴重なお話をありがとうございました!
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ご自分の考えや気持ちに、きちんと丁寧に向き合ってこられたのが印象的だった田崎さん。

お話を聞いていて、就活=音楽をやめる、ということではなく、自分の人生を見つめ直すのにつながる大きなチャンスなんだと改めて感じました。

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