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「好き」は単なるきっかけ!やりたい仕事の見つけ方~音大生の就活体験談 vol. 8~

 
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こんにちは!音大生就活支援サービス「ミュジキャリ」編集部のなつぼっくりです。
今回は、就活を終えた大阪教育大学の4年生にインタビューを行いました!

「音大からどうやって就職するの…?」「どうやって志望業界を見つけるの…?」など、就活に関して悩みや不安がある方も多いのではないでしょうか?

そんな皆さんに読んで頂きたい記事です(^^)

自己紹介

なつぼっくり:こんにちは!本日は、お忙しい中ありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか?

近藤さん大阪教育大学でピアノを専攻している近藤彩乃です。大学卒業後は、化粧品業界の企業に就職します。

なつぼっくり:ありがとうございます!本日は、就活体験についてお伺いしていきたいと思います。宜しくお願いします!

就活を始めた時期・理由

なつぼっくり:近藤さんが、就活を始めた時期はいつくらいでしょうか?就活をしようと決められた理由についても教えて頂きたいです。

近藤さん大学2年生の初め頃から就職を意識しだして、3年生の6月頃から就活を始めました。理由は、「自立したい」という思いが強かったからです。

元々は小学生の頃から憧れていた、ピアノの先生になるつもりで大学に入学しました。しかし、実際にお給料などを調べて、自立するのは難しいかな、と思いました。そのため、1年目から一人暮らしをしてきちんと生活できるような仕事に就こうと思いました。

なつぼっくり:なるほど…!教育大学ということで、教員になる方も多いと思うのですが、教員の道は考えられましたか?

近藤さん全く考えませんでした!大学が教育大学なので、身近な先輩に教員をされている方が沢山いました。先輩方を見ていると中々忙しくて、自分の時間がとれなさそうだなと思って…自分の時間を大切にしたい、という思いもあって民間企業への就職を決めました。

業界・入社先の決め方

なつぼっくり:就活を始められてからどのように業界を絞っていきましたか?

近藤さんまず自分の「好き」からスタートして仕事を探すのは絶対!と決めていました。そこから、自己分析を進めて「自分の努力で目の前の人を喜ばせること」にやりがいを感じることに気づくようになりました。

そこで、お気に入りのものを身につけて気分をあげることで、ピアノや勉強に対するモチベーションが高まった経験から、「人々の日常に小さな彩りを提供したい」と考え、これを就活軸として決めていきました。

なつぼっくり:なるほど…!「単に○○が好きだから」ではなく、「なんでそれが好きなのか?」と考えを深めて、自分のモチベーションが上がる瞬間を探すことが大切ですよね。他に、就活する上での軸はありましたか?

近藤さん会社や人に魅力を感じるか、人事や社員さんに魅力を感じるかは特に重視してました。

なつぼっくり:どんな環境で働くかは大切ですよね。具体的には、どのような業界を見ていましたか?

近藤さんアルバイトで人を喜ばせた経験をきっかけに化粧品に携わりたい!と思い、化粧品業界を中心に見ていました。また、「化粧品の企画がしたい!」→「企画がしたいのは、新しいものを作って人々の日常が豊かにするため」→「どんな商品がよいか?と考えたい」という風に、化粧品業界以外にも住宅、空間デザイン、ウェブマーケティング、専門商社などの様々な企業を受けました。

なつぼっくり:単に「化粧品が好きだから」ではなく、「化粧品で具体的に何を実現したいんだっけ?」と自己分析を重ねて、業界を広げていったんですね!何社くらいエントリーされましたか?

近藤さんエントリーシートを出した企業は40~50社くらいだと思います。

なつぼっくり:沢山エントリーされましたね!その中で、今の内定先に入社を決めた理由はなんでしょうか?

近藤さん:自分のやりたいことができることに加え、働く人に魅力を感じたからです。

アルバイト先のバラエティショップに、入社予定の企業の方が、取引先の商談で来たことがありました。当時、まだ就活中だったのですが、質問をしたらお仕事中にもかかわらず丁寧な対応をして励ましてくださったんです!

選考でお会いした人事の方だけでなく、重役の方や、お会いした社員の方がどの方も雰囲気がよく、フレンドリーで「一緒に働いてみたい。楽しそう!」と思ったからです。他の企業にはない喋りやすさがあって、面接でも自分の素が出せた気がしました。

なつぼっくり:アルバイト先で受けている企業の社員さんがいらっしゃるってすごいです…!そして、話が弾んだのもきっと相性が良かったからなんでしょうね!

音大生の就活について思うこと

なつぼっくり:就活では、どんなエピソードをお話されましたか?

近藤さんピアノのコンクールの話をしました。大学入学後に周囲との実力差に愕然として、それを克服するために「コンク―ル全国大会に出場しよう!」という目標を立てました。目標達成のために工夫をして結果では全国大会で1位を獲得することができました!

練習時間を1日7時間確保したり、表現力向上のための楽曲分析を行ったりしたことなど、具体的な工夫を話して、「結果のために諦めずにとことん頑張る力」をアピールするようにしました。

なつぼっくり:コンクール優勝はインパクトがありますね!話す上で気をつけたことはありましたか?

近藤さん私の場合、ガクチカでも、それ以外でも、伝えたいことを絞るようにしました。「自分には●●や△△なところや、■■なところがあります」と色々言っても、伝わりづらいかなと考え、統一感がでるようにしました。

つぼっくり:統一感があると「この人はこんな人なんだなと」キャラクター(長所)が伝わりやすいですね!

就活をしていると、音大生ならではの大変なところもあったのではないかと思います。音大生ならではの就活で頑張るポイントってありますか?

近藤さんなぜ自分は就活をしているのか、しっかりと自己分析をして、自信を持って答えられるようにすることです。音楽に未練があるのでは?と思われると不利になってしまうなと感じたので、キッパリと答えることが大切かなと思います。

面接中にしつこく「なんで音楽をやめるの?」と聞かれることもありました。「この子は仕事よりもピアノがやりたいのでは?」と思われてしまったのか、反応が悪いこともあり、そういう時は選考で落ちてしまいました。しっかり説明する必要があると思います。

また、「なんで就職するの?」というのは絶対に聞かれました。特に私は、ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)でピアノの話を沢山話したからだと思います。

なつぼっくり:音大生だと演奏の話をする方は多いと思います。そんな質問をされた時は、どう答えましたか?

近藤さん正直に「自立したいからです」と答えました。軸と絡めて、ピアノを弾いているだけでは、実現できないことを伝えるようにしました。

また、ピアノって基本的には1人で弾くものなので、「皆で協力して何かをなしとげたことありますか?」という質問はよくされました。

音楽で得た経験が、社会に出てどう生かせるのか、聞いた人が納得できるエピソードがあればと良いと思います!

なつぼっくり:確かに…!「音大生だから分かってもらえないかも…」と諦めずに、聞いた人に自分の良さが伝わるように話すことが大切ですね。逆に、就活中に「音大生で、よかった」と思ったことはありますか?

近藤さん覚えてもらいやすいことです!音大生はやはり珍しいので、印象的なのかもしれません。よく、「個人的にこれが気になるんだけど…」と質問されることもありました。音楽でのエピソードは、経験した人が少ないため自分をアピールできるチャンスだと思います!

なつぼっくり:なるほど…!就活中、ミュジキャリを使ってみていかがでしたか?

近藤さん良かった点は主に2つあります!

1つ目は、情報を得ることができたことです。就活について全く知らなかったので、何から始めれば良いか分からなかったし、音大生なんて不利だと思っていました。でも、ミュジキャリを通して、音大生であることに自信を持てたし、沢山の信頼できる情報を得ることができました。「就活は情報戦」とはこのことか!と何度も感じました。

2つ目は、ミュジキャリの仲間に刺激されたことです。メンタルが強めな私でも、自分一人で就活していたら挫折していただろうな…と思うほど落ち込むことが沢山ありましたし、やる気がない時もありました。

でもその時に、頑張っている仲間を見ると私も頑張らないと!と奮い立たすことができました。面接練習も学生同士ですることで、自分が知らなかった良いところを発見することもできました。ミュジキャリで就活をして本当によかったです!

なつぼっくり:情報が集まること、同じ仲間を見つけて、励まし合えるのはミュジキャリのよいところですね!

後輩へのメッセージ

なつぼっくり:最後に、進路について考えている後輩音大生にメッセージをお願いします。

近藤さん就活をしている時は、不安で不安で仕方がないと思います。私も、「私なんかが社会で働けるのか?」と不安な気持ちがどこかにずっとありました。でも、「自分を欲しいと思ってくれる企業は絶対ある!」と自分に自信を持って突き進んでいって欲しいです。

根拠のない自信が大事です。音大生はこれまで大学のためにも、入学後もすごい努力をしてきた。他の人よりも頑張ってきたことに自信を持って就活も戦ってほしいと思います。

就活をすると決断しただけで一歩進んでいます!音楽を頑張ることのできる方なら大丈夫です。心の底から応援しています!!

なつぼっくり:本日は貴重なお話をありがとうございました!

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「化粧品が好き」からスタートして、自分のやりたい仕事を見つけていった近藤さん。自己分析を重ねることで、「これが好きだから」でとどまらない、自分にぴったりの仕事・企業を見つけられるのだろうな、とお話を聴きながら感じていました。

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