【音大卒業後の既卒就職のリアル】後編:就職して分かった音大生就活のポイント
こんにちは!音大生就活支援サービス「ミュジキャリ」編集部のなつぼっくりです。
今回は、ミュジキャリで音大生・音大卒業生の面談を担当している、白井万椰さんのインタビュー記事・後編をお届けします♪(前編はこちら)
前編では留学から帰国後に就職するまでのことをお話してくださった白井さん。今回は実際に社会人になってからのお話を聞いてみようと思います!!
どんなお仕事をしてきましたか?
なつぼっくり:白井さんは、社会人5年目の現在3社目の会社で働かれていますが、これまでどんなお仕事をされてきましたか?
白井:初めはベンチャーのデザイン会社に企画職で入りました。会社の立ち上げ時期で、イヤホンや電気ケトル等、プロダクトのデザインを主に行っていました。お客様に案をもらってから企画書を作り、それを提案してOKだったら実際にデザインを行ってプロジェクトを進めていく、という感じでがむしゃらに働いていました。
2社目でリクルートに行き、転職希望者の就職支援を行っていました。転職を考えているお客様と面談を行ない、今の悩み・課題や今後のなりたい姿をヒアリングして、求人の紹介や選考対策などを行っていました。転職先を一緒に探すお仕事ですね。
2年半リクルートで働いた後に、RENEW株式会社に入社して、就職・転職を考えられている音大生・音大卒業生の方の就職支援を主に行っています。2社目と同じように面談を行って、求人紹介や・選考対策などを通して就職先を一緒に見つけています。最近は、大学での営業活動など、これまで経験のない仕事にもチャレンジしています!
音楽経験って仕事に役立ちますか?
なつぼっくり:白井さんは、お仕事でも様々な実績を上げられていますよね。どんな実績を上げられましたか?
白井:リクルート在籍時の表彰制度が分かりやすいかと思います。MVPや新人賞を受賞しました。
なつぼっくり:すごいですね!どういうところが評価されたのでしょうか?
白井:顧客満足度の高さや、自分が面談を担当して何人の入社が決まったか、などです。少しでも多くの人が希望の転職ができるように、新しい取り組みを行った点も評価されました。
なつぼっくり:就職するまでの「音楽が中心!」という生活から、表彰されるレベルまで結果を残されるようになるのは、本当にすごいなと思います…!人生の中で最も時間をかけてきた音楽の経験って仕事に繋がっていると感じていますか?
白井:直接的ではないですが、つながっていると思います!例えば、結果に向かって突っ走る、目標を必ず達成するといった力は、コンクールや本番に向けて練習を重ねるという経験で培われたと思います。
営業での実績は周りに人との勝負であっても、最終的には自分との戦いです。音楽も同じですよね、いかに自分が諦めずに向き合い続けられるかということが大切だと思います。
ぶっちゃけ就職して良かったですか?後悔ないですか?
なつぼっくり:これ、就職を少しでも考えている音大生はとても気になると思うんです。実際、就職してみて良かったですか?
白井:良かったです!まずは自分の世界が広がったことです。音楽をやっているだけだったら絶対に出会えないような人とも出会えて、色々な視点が学べたと思います。
また、将来的にやりたいと思っていたことに挑戦ができていて、それも就職をしないと実現できていなかったので、就職して良かったと思います。
なつぼっくり:就職すると一番変わるのが経済的な所かな?と思うのでうが、そういった点だといかがでしょうか?
白井:良かったと思います!留学中もピアノレッスンを行ったりアルバイトをしたりして、生活費は稼いではいました。ただ、とても不安定でしたし、保証されている訳ではなかったのでずっと不安でした。
「自立できていない」という気持ちがどこかにあったのですが、社会人になることで自分に自信を持てるようになったかなと思います。
なつぼっくり:とっても失礼な質問なんですけど…これまで「就職やっぱりしなきゃよかったな~><」みたいに思った瞬間ってありましたか?
白井:自分で選択して就職を決めたことに全く後悔はないです!
なつぼっくり:素晴らしい…!逆に、「仕事大変過ぎても音楽辞めたい!」と思ったことはありますか?
白井:ないですね。辞めたいと思ったことはないですが、練習を学生のように毎日し続けるけど本当にほぼ不可能です。練習できない期間というのも正直あります。それでも、長年積み上げてきたものはなくならないです。より社会を知った上で音楽ができているので、1人の人間としても自信を持って音楽ができていると思います!
音大生&音大卒業生へのメッセージ
なつぼっくり:本日は貴重なお話をありがとうございました!最後に就職を考えられている音大生・音大卒業生へのメッセージをお願いします!
白井:自分が既卒で就職したからこそ感じるのは、スタートはちょっとでも早い方が良いということです。実際、私が就活をした時も受けられる企業が限られていました。学生であれば新卒での就職がオススメですし、卒業生であれば1日でも早い方がよいと思います。
というのも、一般社会と音楽の世界では時間の進み方が全然違うからです。音楽の世界だと1年で何曲か仕上げる‥というような感じでも、社会では1歳年を重ねるたびに受けられる企業は激減してしまうものです。
最初は「何も分からなくて不安…」という気持ちもあると思いますが、行動しながら少しずつ勉強していけば大丈夫です。実際に就職活動をやってみてから、「自分のやりたいことではないな」と感じたら、途中で辞めるという選択もできます。
選択肢を知らないというのはもったいないので、是非気軽に1歩踏み出してほしいです。特に、22卒の方・音大卒業生の方は、「こんなこと言ったら失礼かな」とか思わず、気楽に面談に申込んでもらえたら嬉しいです!
なつぼっくり:本日はありがとうございました!
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白井さんにインタビューをしていて、「自分で選択して決めたから後悔はない」というお言葉がとても印象に残りました。卒業後の進路で悩む、というのは多くの音大生が通る道ですが、「自分が人生で実現したいことは何か?」とことん考え続けることで納得できる進路を見つけることができるのだと感じます!
また既卒で就職した白井さんだからこそ感じる、「少しでも早い方が良い」という言葉も心に残りました。少しでも選択肢を広げる、という意味でも思い立ったらすぐに行動をする、ということが大切ですね…!
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白井さんがコンクール出場やコンクール出演に向けて、どのように練習されてきたかはこちらの記事をご覧下さい♪
▼白井さんが音楽と仕事の両立について語っている記事はこちら▼
前編:就活エピソードについて
後編:お仕事&音楽生活について