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東京音楽大学から税理士法人へ、将来の夢は独立!?~音大生の就活体験談 vol. 2~

 
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こんにちは!音大生就活支援サービス「ミュジキャリ」編集部のなつぼっくりです。

今回は、就活を終えた東京音楽大学大学院の修士2年・佐久間由光さんにインタビューを行いました!

「音大生でどうやって就職するの…?」「どうやって志望業界を見つけるの…?」など、就活に関して悩みや不安がある方も多いのでないでしょうか?

そんな皆さんに読んで頂きたい記事です(^^)

自己紹介

なつぼっくり:こんにちは!本日は、お忙しい中ありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか?

佐久間さん東京音楽大学大学院でピアノを専攻している佐久間由光と申します。現在、ミュジキャリの公式メンターとして、23卒音大生の相談に乗ったりイベントに登壇したりしています。大学院修了後は、税理士法人に就職します。

なつぼっくり:ありがとうございます!本日は、就活体験についてお伺いしていきたいと思います。宜しくお願いします!

就活を始めた時期・理由

なつぼっくり:佐久間さんが、就活を始めた時期はいつくらいでしょうか?就活をしようと決められた理由についても教えて頂きたいです。

佐久間さん:選考を受けたりするという意味での就活のスタートは大学院1年生の2月頃でした。資格取得を考えはじめた時期という意味では、大学4年生の時に簿記2級に合格したことをきっかけに、税理士試験の勉強を大学院1年の4月に本格的にスタートしました。

なつぼっくり:すばらしい!簿記の資格を取得しようと思ったのはなぜですか?

佐久間さん漠然と、経営などに関することについて勉強してみたいな、と思ったからです。演奏会を企画し、収益を上げる難しさを痛感した経験から、漠然と経営などについて学んでみたいと、大学3年生の時に考えました。

そんな時に東京音大との単位交換制度がある上智大学の授業で簿記のことを知りました。授業に出て勉強してみたい、という気軽な思いから勉強を始めました!

なつぼっくり:資格を取得して、最終的に就職しようと思われた理由は何でしょうか?

佐久間さん自分の市場価値を高めたいという気持ちからでした。音楽活動で生きていきたい、音楽業界でのキャリアを築きたい、という気持ちから音楽大学に進学を決めましたが、どのように経済的に自立するのか、社会的な信頼を得られる人間になるのかという部分についてはずっと不安を感じていました。

初めは、独立可能な仕事を身につけられれば、音楽に関する仕事と自由に組み合わせて好きなペースで取り組めるのかな、と何となく考え始めたことをきっかけに他の職業について考え始めました。

「音楽だけを続けること」以上に自分の市場価値を高められる可能性がある就活という道に大きな魅力を感じるようになり、ファーストキャリアは自分のキャリア像に合う音楽以外の業界に進もうと決めました。

なつぼっくり:すごいです…独立も視野にいれて、という風に就職=ゴールではなく、その後どう生きるかということまで考えられていますね。

業界・入社先の決め方

なつぼっくり:就活を始められてからどのように業界を絞っていきましたか?

佐久間さん:独立可能なスキルを身につけたいと考えていたので、税理士になりたいと思いました。資格を取得する過程から自然と税理士業界での就活を考えていました。

税理士法人や税理士事務所は、クライアントの規模などによって扱う論点が大きく異なるため、税理士法人のタイプごとに身につけられるスキルが異なってきます。税理士業界の中での志望する方向性については、インターンなどで実際のお仕事を見せていただく中で、どのようなキャリアを描きたいか、経験を積みたいかを考えながら決めていきました。

なつぼっくり:インターンを経験することは企業を選ぶ上でも重要ですね。どのようにして見つけましたか?

佐久間さん:インターン募集サイトから見つけた個人事務所規模の税理士法人で長期インターン(約4ヶ月ほど)を経験しました。その後、規模の大きな事務所での就活を視野に入れ始め、インターン募集サイトで大手税理士法人の1 dayインターンに応募し、参加しました。

なつぼっくり:自分でサイトを見つけて、情報を取りにいく姿勢は大切ですね…!その中でも入社先に決められた理由はなんでしょうか?

佐久間さん:税務申告業務のみならず、M&A(会社を売ったり買ったりする取引)に関わるような税務や、国際税務などの規模の大きなコンサルティング業務に携わってみたいと考え始めたことから大手会計事務所に入りたいと思っていました。

大手の中での志望順位は、就活を始めるまでは正直あまりはっきりとは決めていませんでした。社員の方々の雰囲気と、長期的な人材の育成に力を入れていた研修制度に魅力を感じたため、内定先に決めました。

なつぼっくり:具体的に業務内容を理解した上で決められていて、素晴らしいですね!就職先を決める上で、業務について理解を深めることは重要だと改めて思いました。

音大生の就活について思うこと

なつぼっくり:就活をしていると音大生ならではの大変なこともあったのではないかと思います。音大生ならではの就活で頑張るポイントってありますか?

佐久間さん:私自身の経験を踏まえてになってしまいますが、音楽活動には支障が出ない程度に、志望業界に生きる資格・就活に生きる資格などを、少しでも身につけておくことなのかなと感じています。

私自身、就活に取り組む前は、学歴で跳ね返されてしまうのかな、と悲観的になっていた時期もありました。しかし、資格を取得していることにより、音楽での活動経験と併せて自身の強みをアピールできるものになったのかなと感じています。例えば、SPI対策やTOEICなどを強化することによって、自分の強みをより説得力のあるものに変えられるのかなと思います。

なつぼっくり:学歴が気になるのは、全ての音大生に言えることですね…!そして、勉強と練習の両立は本当に大変だったと思うのですが、どのように両立されていましたか?

佐久間さん:自分のことに使える時間と、それぞれの期日までにやらなければならないことを可視化して計画を立てることを意識していました。

練習に関しては、今まで以上にどのような部分を改善するための練習なのかを意識して、短時間でのパフォーマンスを上げられるように気をつけていました

試験勉強に関しては、試験までにこなすべき課題に優先順位をつけて、試験日から逆算してその日に取り組むべき課題を決めていました。

「今はこれをやる!」と取り組むべきことをはっきりさせて、その瞬間は練習か勉強、一つのことに集中して取り組むようにしていました。試験までは短期戦だったので、5分暇になったら問題を1問説く、などスキマ時間を使うようにしました!

なつぼっくり:私も、5分あったらSPIを2問解く!など時間の使い方には気をつけるようにしていました!就活中、音大生で良かったと思えた瞬間は何ですか?

佐久間さん:一つのことに取り組む粘り強さを身につけられたと感じた時でした。長年音楽に励んできたことは、他の分野に進んだとしても必ず活かせるスキルだと感じています!

また、音楽活動には定年がありませんファーストキャリアとしては選択しませんでしたが、これからも自分のもう一つのキャリアとして育てていく価値のあるフィールドだと感じています。こんな形でパラレルにキャリアを考えられることは、他の大学生にはない、音大生ならではの強みだと思います!

なつぼっくり:確かに…!音大生にとって、音楽を長く続けているのは当たり前のことですが、それも強みになりますよね。私自身、音大を卒業して就職するとなると、「音楽から離れることになる…」と葛藤していた時期もあるのですが、佐久間さんのお話を聞いて、私自身の音楽との生き方を見つけたいと改めて感じました!

(音楽家のパラレルキャリアについてはこちらの記事をチェック)

後輩へのメッセージ

なつぼっくり:最後に進路について考えている後輩音大生にメッセージをお願いします。

佐久間さん:研究者でありながら芸術家としての側面も持つ落合陽一さん、東大医学部に通いながら弁護士資格も持つ河野玄斗さんなどのご活躍を見ていると、人生の選択は必ずしも一つでなくてよいのだと思います。「音楽を諦めるかどうか」という視点のみにとらわれず、自分の将来に納得できる進路選択ができるよう、応援しています!

なつぼっくり:貴重なお話をありがとうございました!

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人生の選択肢は決して一つではない、とお話してくださった佐久間さん。大切なのは「音楽を続けるか、やめるか」を決めることではなく、「自分で納得できる生き方を選ぶ」ことがなんだな、と改めて思いました。

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