ポイントは徹底した情報収集と自己分析！～音大生の就活体験談 vol. 9～
こんにちは！音大生就活支援サービス「ミュジキャリ」編集部のなつぼっくりです。
今回は、就活を終えた桐朋学園大学の4年生にインタビューを行いました！
「音大からどうやって就職するの…？」「どうやって志望業界を見つけるの…？」など、就活に関して悩みや不安がある方も多いのではないでしょうか？
そんな皆さんに読んで頂きたい記事です(^^)
自己紹介
なつぼっくり：こんにちは！本日は、お忙しい中ありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか？
松本さん：桐朋学園大学でピアノを専攻している松本聖那です。大学卒業後は、通信業界の大手企業に就職します。
なつぼっくり：ありがとうございます！本日は、就活体験についてお伺いしていきたいと思います。宜しくお願いします！
就活を始めた時期・理由
なつぼっくり：松本さんが、就活を始めた時期はいつくらいでしょうか？就活をしようと決められた理由についても教えて頂きたいです。
松本さん：大学3年生の5月頃です。 もともとバリバリ働く女性に憧れがあり、経済的に自立したかったことから、演奏の仕事をしながらアルバイトをメインにする生活より、安定して働ける正社員の道を選びました。多くの会社を選べる新卒で挑戦したいと思いました。
なつぼっくり：「就活するなら新卒が有利」とよく言いますもんね。私はそのことを自分が就活を終えるまでしらなかったのですが、松本さんはどこで知りましたか？！
松本さん：私が気になって調べていた企業は、新卒のみ採用のところが多かったんです。あと、就活中に、希望の会社に入れなかった時を想定していて、転職サイトをよく見ていたんですよね。サイトを見ていると、既卒の場合は経験者が優遇されるなと思って…
「新卒採用だと未経験でも横ならびで見てくれる！」というのをミュジキャリで知ったこともあり、改めて「新卒で就職しよう」と決めました！
なつぼっくり：「新卒」の重要性に早い段階で気づかれたのは、積極的に企業について調べられていたからこそ、なんですね！
業界・入社先の決め方
なつぼっくり：就活を始められてからどのように業界を絞っていきましたか？
松本さん：とにかく内定が欲しかったので業界を絞ったりはせず、応募することができて、かつ行きたいと思える会社にはエントリーしていました。
自己分析の結果、あまりベンチャー企業には向いていなさそうだったので、ある程度安定していて、基盤のしっかりとした大手企業を中心に受けていました。業界としては、エンタメを中心に、メーカー、人材、生保、食品、化学など幅広く受けていました。
なつぼっくり：なるほど！ちなみに、就活の軸はありましたか？なんでベンチャーが向いていないと思われたのかも気になります…！
松本さん：就活の軸は①安定した基盤のある会社、②仕事とプライベートで、メリハリをつけて働けること、③副業可能という3点でした。働き方重視で、業界を問わなかったです。
また、ベンチャーが向いていないなと思ったのは、私が心配性だからです（笑）ベンチャー企業の魅力に、会社に成長性や伸びしろがあると思うのですが、私は堅いところの方が向いているのかなと思いました。
というのも、ベンチャーに行く人は精神的にタフで自分で仕事を掴みに行く印象が強かったからです。私は、積極的に自分で仕事を取りに行くよりも、与えられた時に期待以上に返すことの方が向いていると思いました！
なつぼっくり：自己分析が緻密ですね…！どんな経験から、ご自分のそういう面に気づかれましたか？
松本さん：ケーキ屋でのバイトです。これはガクチカ（学生時代に力をいれたこと）にも書いたのですが、売上を上げることに貢献しました。その時に、ラッピングの方法を変えるなど、既に行われていることを、より良くするようにしていました。
この経験から、「積極的に新しい提案をすることよりも、その環境で既に行われていることをより良くすることが得意」だと気づきました！
また、実際に3年生の夏頃に制作会社のインターンに行ったことがあるのですが、0から何かを生み出すのはあまり向いていないなと思ったというのもあります。
なつぼっくり：なるほど！自己分析を丁寧に進められたのに加えて、実際にインターンに参加されるなど、積極的に行動されたからこそ、ご自分の特性に気づかれたんですね！そうやって、沢山の企業を見られた末に、内定先に入社を決めたのはなぜでしょうか？
松本さん：音楽配信を扱う企業で、音楽で培った粘り強さやコツコツ努力できる点を評価していただけたことが大きいです。副業OKのところや、働き方も、自分の求める条件と合致したので、内定を承諾しました。
なつぼっくり：自分のことを評価してくれる企業に行きたいですよね…！松本さんは、どんな副業をされたいと思っていますか？また、どんなところが、ご自分に合う働き方だと思われましたか？
松本さん：副業は、土日を使って、大学3年生の時からやっているピアノの講師を続けたいと思っています！
働き方は、オンオフがはっきりしている点が合うと思いました。また、大手企業ですが、ベンチャー気質っぽいところもあって、数字目標のために動いていける点が向いていると思いました！
なつぼっくり：平日はご自分に合う企業で働いて、土日は音大での学びを生かした、副業ができる…そう考えると夢が広がりますね♪
音大生の就活について思うこと
なつぼっくり：就活では、どんなエピソードをお話されましたか？
松本さん：ピアノ演奏についてお話して、コンクールで賞を取るなど、自ら高い目標を設定し努力を惜しまない姿勢をアピールしました。
なつぼっくり：音大生らしいエピソードですね！話す時に気をつけたことはありますか？
松本さん：伝える相手は音楽経験のない人ばかりなので、音楽経験を分かりやすく具体的に話すことです。どんなことを、どれくらい頑張って、どんな結果が出たかを「●時間練習した」のように、数字を用いて分かりやすく伝えるようにしました。「数字が命」です！！
なつぼっくり：音楽を知らない人にその努力を伝えるために、「■ヶ月間、毎日■時間練習をした」と話すのは大切ですね。
就活をしていると、音大生ならではの大変なところもあったのではないかと思います。音大生ならではの就活で頑張るポイントってありますか？
松本さん：グループディスカッションを何回かやって、大学名と名前を書いてください、と言われて「知らない大学」って言われたことがあります（笑）
また、練習との両立は大変でした。特に3年生の12月にコンチェルトの本番と冬インターンと重なった時は、あまり就活を進められませんでした。そんな時は「この日は1日ピアノ」「この日はESを絶対に2社仕上げる」とメリハリをつけて過ごすようにしました。
他にもあって、就活中に「なんでそこまで音楽を頑張ったの？」「そこまで頑張ったのに何で辞めるの？」と絶対に聞かれました。これらの質問にちゃんと答えられるようにするのは大切だと思います。
なつぼっくり：心に刺さる質問ですね…そういう時はなんて答えるんですか？
松本さん：「大学4年間でピアノでやりたいことはやりきりました。アルバイトを通して、努力が数字で現れる喜び、追うことの楽しさに気づいて就活を始めました」と言うようにしました。先程もお話した通り、ガクチカ（学生時代に力をいれたこと）でケーキ屋さんのエピソードを話していたので、その話と絡めて説明するようにしました。
なつぼっくり：他のエピソードと関連があって、説得力がありますね…！逆に「音大生で、よかった」と思ったことはありますか？
松本さん：音大生で就活する人はまだまだ少ないのでまず目新しく興味を持ってもらえますし、覚えてもらいやすいと思います。音大生にとっては当たり前のことでも、音楽経験がない人にとってはすごいと思われることが多いので、練習量や継続力など面接で話しやすいです。
また、個人的にはコンクールで何回も落ちたり先生に怒られたりしてメンタルが大分鍛えられたのか、就活で上手くいかなくても気持ちの切り替えが上手く出来たのではないかなと思っています。
なつぼっくり：音楽を長年続けてきたからこその強みですね！就活中、ミュジキャリを使ってみていかがでしたか？
松本さん：エントリーシート（ES）、グループディスカッション、面接対策をしていただけたこと。特にESは何度も添削していただいて、本選考では高確率で通過することができました。
他にもイベントで先輩方と実際にお話して繋がることができ、本選考の際にアドバイスいただけたこともとても助かりました。また、同じような環境で頑張っている同級生がいることを知って、自分も頑張ろうと勇気づけられました。
なつぼっくり：対策ができるだけではなく、情報を集めたり仲間で励ましあえるのがミュジキャリの魅力ですね！
後輩へのメッセージ
なつぼっくり：最後に、進路について考えている後輩音大生にメッセージをお願いします。
松本さん：就活は長期戦＆情報戦なので、一人で抱え込まず上手く息抜きをしながら挑んで欲しいです。
早めにミュジキャリに頼るのをオススメします！私は周りに就活している人がいませんでした。何も分からなかったため、分からないことは全部ミュジキャリの方に聞くようにしました。そうやって、きちんとした情報を集めることができたと思います！
将来や自分自身について考えるのは苦しいこともありますが、自分にとって一番良い選択は何か考える良い機会になると思います。音大生の武器を活かしながら頑張ってください！心から応援しています！
なつぼっくり：本日は貴重なお話をありがとうございました！
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ご自分の経験から冷静に自己分析をされて、自分に合った企業を見つけられた松本さん。自己分析は、就活における全ての基礎なんだなと、お話を聴きながら改めて感じました。
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